ローカル鉄道で地域活性「いすみ鉄道」見学乗車会と「養老渓谷」を訪問

H28年7月6日(水)中央支部と与野商店会連合会合同で視察研修会を実施しました。

今回は、本年2月に開催した新春講演会テーマの「いすみ鉄道㈱」を訪問し、観光鉄道として運行している列車に実際に乗車してきました。

 

「いすみ鉄道」は、千葉県房総半島を横断しているローカル私鉄で、前身は旧国鉄の木原線です。

当日は鉄道の中心でもある「大多喜駅」に訪問、駅に併設されているショップを見学しました。

講演会で、いすみ鉄道社長の鳥塚氏が説明されていた「キハカレー」や鉄道関連商品など土産を調達するほか、駅の窓口で記念に硬券キップを購入される参加者もおりました。

その後、大多喜駅から房総半島の真ん中で内房からの「小湊鉄道」に接続する「上総中野駅」まで乗車しました。

車両は通常の車両以外に旧国鉄時代に地方で活躍したディーゼルカー「キハ20系」を思わせる観光用車両が増結され、そちらに乗車しました。

キハ20-1303は、田園や里山などローカル風景に似合う旧国鉄色ツートンカラーのノスタルジックな車両ですが、「いすみ鉄道」が所有する車両としては2015年に配置された最新鋭の一台です。

観光鉄道として都会よりお客様を呼び込むのが「いすみ鉄道」の戦略であり、通勤通学時の大量輸送を担う300系に増結して平日でも鉄道好きな観光客を満足させる内容となっております。

車内はクロスシートがメインで、車窓からの風景を楽しむことができ旅気分が盛り上がります。

またトイレ付きで、テーブルを設けるとビール列車や懐石列車など食堂車両として、イベントに使用することができます。

旧国鉄時代のキハ20系と見た目が違うところは冷房車で冷房装置が屋根にあること、「マスコン(マスター・コントローラー)」がワンハンドルであること、乗車口付近には鉄道沿線の展示スペースがあり、これは観光PRのために設けられたのでしょう。

大多喜駅を発車してしばらくしたら車内放送で、さいたま商工会議所中央支部見学会への御礼の車内アナウンスがあり、観光鉄道としての〝おもてなし〟が感じられる場面もありました。

 

午後は養老渓谷の「粟又の滝」を訪れ、房総の自然にも触れる視察見学会となりました。